STEAM教育の裏がわ

筆者はフリーランスでEdtech業界の情報取集や学校訪問を通して市場調査する傍ら、サンフランシスコ市内にあるChildren’s Creativity Museumでアシスタントラボとしてボランティア勤務しております。

Children’s Creativity museumは簡単にいうと、子どものためのデジタルものづくりミュージアムです。STEAM (Science, Technology, Engineering, Art, and Math)教育を軸とし、21世紀にはばたく子どもたちに、3つのコアな力、Creativity, Collaboration, Communication の3Cを育んでもらうことを大方針にしているミュージアムです。

このミュージアムはスタジオとラボから構成されていて、1FはImagination Lab (現在は、パズルゲームのBrainteaserが展示中)、Annimation Studio (粘土で自由に動物や人間のキャラクターに作って、それを動画編集しミニシネマを作成!)、2FはTech Labo (RobotをiPadのプログラミングを使って自由に動かすラボ)、Music Studio (好きな衣装に着替えて自由に即興カラオケで演じて動画作成)、Innovation Labo(Mystery Boxを使ってほぼコスト0円のガラクタ素材から、お題にそって革新的な物がつくれるか、自由に創作。デザイン思考のアプローチを導入。)の様々なhands-on、自ら体験することを通して学んでいく場を提供しています。

そんな子どもたちのhands-on、ものづくりができるようサポートするのがミュージアムスタッフの仕事です。私はまだまだ見習いのPart-time勤務のボランティアですが彼女 / 彼らたちから学ぶことがたくさんあります。

一般的な子ども向け施設と違って、子ども自らが手を動かして辛抱強くやり抜く体験ができるよう支えてあげないといけません。でもあくまで、楽しくワクワクした雰囲気は壊さずに。そんなサポートがあって、子どもとは思えないクリエイティブな作品が出来あがったり、独創的なものができあがったり。子どもたちのお母さんからも感謝の言葉をもらったり。

ここではお見せできないのですがAnnimation Studioの粘土(クレイアート)のミニシネマの作品たちはかなり完成度高いです。また、Tech LaboのRoboticsはWonderのキットを導入しているのですが5歳以上の子どもが要領つかんでRobotを自由自在に動かしたり、ここをこうやって動かすにはどうプログラミングを変えたらいいだろう、と試行錯誤の上Step-by-stepでどんどん上達する姿などは感心します。

子どもたちが最大限に楽しんでもらって体験してもらえるように、Wonderの業者さんも定期的に来てRobotの点検をしたり、子どもたちやスタッフのフィードバックを聞きに来て、子どもがどうやって活用してるんだろう、学びを最大化するにはどうしたら良いだろう、と常に手探りで商品開発されてるとのことでした。

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Robotたち充電中。フル充電されたものを配置します。
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スタッフお手製のLEGOで作った説明ツール。8歳以上対象のApp “Blocky”を説明するのに便利です。

アメリカの子どもはきっと積極的でクリエイティブなんだろう!と始めは思っていましたが、3歳〜7歳くらいだとほとんど日本の子どもと同じなんだなと思えてきました。最初は何をしたら良いかちょっと戸惑う様子だけど、スタッフがこうやったらいいんだよ!と教えてあげるとすぐに要領つかみます。きっかけが与えられたらどんどん没頭する子がほとんど。一番笑えたのはMusic Studio で即興でカラオケしましょう!と言ってもシャイな子どもたち・・・ 曲がスタートしても歌いだすのにモジモジしてたり。とってもシュールでした。

「正解はない」という中とことん自分で追求してもらいたい、子どもたちにはコミュニケーション能力も養ってもらいたいという願いから、スタッフは、この体験で何が楽しかった?何が得られた?と子どもたちに問いかけることを大切にしてます。スタッフ自身も新しいテクノロジーを使った教育プログラムを習得し、学びながらどうやったら子どもたちの体験の効果を最大化できるか、と試行錯誤してます。地道な準備も欠かせません。子どもたちに最大限hands-on体験してもらうため、環境を整えてあげることも重要な仕事の一つです。

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Mystery Boxのパーツを準備。段ボールの欠片など。子どもたちがインスピレーション得られやすいよう工夫してセレクト。

デジタルネイティブな子どもたちが、デジタルを使って思考力を使い自分の力でやり抜こう、とすることをここのミュージアムは応援してます。想像していたよりも親子、スタッフのつながりがとっても温かく、まさにコミュニティの大人が子どもの学びを見守る、という場になってます。

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