Altschool 未来形の学校となるか

先日、Altschool の入学対象者の保護者向け説明会に参加してきました。

Altschoolは筆者がシリコンバレー(サンフランシスコ)で勤務を始める前から最も気になっていた先進的アプローチを取り入れた最高級の学校です。

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AltSchool Yerba Buena校(2016年秋開講予定)

Facebookのマークザッカーバーグが今年5月に1億ドル(約120億円)を投資したことで日本のEdtech / 教育業界でもより注目度が加速されたと思います。

なぜそんなに投資家の関心を引いているのか?

Altschoolは子供一人一人のFull potential を伸ばすために設立され、子供が生きる2030年代に備え、21世紀の未来を切り開きイノベーションを起こす”change maker” になるべく教育方針を立てています。

保護者説明会では19世紀〜の教育方式についても言及され、

それまで人々は自分のPotentialがどこにあり強みを職業や活躍の場にフルに生かされていなかった。Altschoolでは21世紀の革新的な教育方針の提案として生徒一人がFull potentialを未来に発揮できるよう一人一人の能力に合わせ学習スタイルを提案していく

と説明が続きました。

具体的には5つの柱から成り立っています。(1. Whole Child Education 心身共に健康児童推進 2. Rigorous Academic 厳格な学問 3. Community commitment コミュニティへの貢献 4. Project base プロジェクトベース 5. Personalized Learning 個別最適化学習)

特徴的なものとして、一人一人の能力に合わせた”Playlist”を導入した生徒一人一人のカスタムメードカリキュラムです。それによって個人が最大限に学習できるよう先生がサポート。また徹底した少人数教育(1クラス25名がMAX) でグループ分けしプロジェクトベース中心の授業。学年も小学校低学年、高学年と分け、厳密な年齢で区切っていません。また教室内にビデオを設け生徒の学習状況を教師、保護者にも開示する透明性についても徹底しています。

このような、Altschoolのテクノロジーを駆使したメソッド以外にも、Social Emotional Learning (社会性 / 道徳)教育にも力を入れ、野外のField Tripなどコミュニティとのinteractionを経験し非テクノロジーの部分にも強化し、ITと人間性、双方のバランスのとれた最高峰の教育を提供していることです。

アメリカ国内の教育者にとっても、これだけ贅沢な学びの場でキャリアを発揮できることは絶好の機会です。生徒の入学応募者数はもちろん、教師志望者の倍率も相当高くなってきているとのことです。教育者の理想を追求できる場ともなっているのかもしれません。

親にとっても幼稚園〜中学校の多感な時期に、子供を安全でストレスない環境で学ばせたい、未来に活躍できる人材に成ってほしい、というニーズに合致しているとも言えます。急増する保護者からの人気から入学応募者数が高まりAltschoolはSan Franciscoの他にPal Alto西海岸だけでなく、New Yorkにも拡大し、次なる年はChicagoを視野にいれているとのこと。

やはり、学費は都市の物価上昇に伴い増加しており、現在では年間約3万ドル〜(約360万円〜)です。様々な学費支援制度なども設けているそうですが中々ハードルが高いと言えます。

しかしAltschoolには豊富な資金もあるので、現時点では着々と校舎の拡大をしていますが、長期的にはAltschoolの内部教育オペレーションを最適化し、教育メソッドをアメリカ全土や海外展開もし、入学金がまかなえない家庭の子どもにも提供できることを目標にしたいということでした。

もしこれが本当に可能になったら。アメリカの教育現場も変化し、そのメソッドがグローバルに広がり、それが21世紀の教育としてのスタンダード、にいつか進化するときがくるのでしょうか。可能性を感じさせます。

今回の保護者説明会で印象に残ったのは、実際にAltschoolにお子さんを二人通わせていて、実際にAltschoolで勤務されている女性の方にインタビューが行われていました。

なぜ子どもをAltschoolに入れたのか? という問いに対し、

今までの公立学校では大人数教育を行っていて、彼は(上の子)は算数が出来すぎていつも目立ってしまっていることに、劣等感を感じてしまっていた。他の生徒と比較されることにプレッシャーを感じていたようだったけれども、Altschoolに入れたらのびのびと自分の学びたいものを学び生き生きしているように見える。

下の子は、今までの学校に通っていた時と比べ随分社会性だったり思いやりを持つようになった。Altschoolでは地域Communityに関わったりする機会が多く、自分が周囲の人に何か貢献したい、という気持ちが芽生えているよう。

と答えていらっしゃり、他の参加者の保護者からは共感をたくさん得ていました。今までの従来型の学校では伸ばしきれなかった子どもの才能を最大限に伸ばす環境がAltschoolにあるとのことでした。

今回の保護者説明会の参加をして、”子どもの教育のゴールをどう考える?”ということを意識させられました。

一流の大学に入り優良企業に入ってもらいたい、と願うことで子どもを守りたい、という考え方はもはや20世紀のものなのかもしれません。

これから子どもにどう活躍してもらいたいだろう?どうなってもらいたい?と21世紀の親は模索し続けているのでしょう。少なくとも今回参加していたアメリカの経済的にも豊か(であろう)層の親からはそんな印象を持ちました。

Altschoolは確実に子どもに最良の選択肢を与えてあげる、ということでニーズを掴むポジションを確立しているのでしょう。

 

 

 

 

 

 

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Altschool 未来形の学校となるか」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 21世紀の学校教室のデザインとは? – 21st century 教育のかたち

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